夕紅

 

 

 

 

 

 

影の葉おどる道を踏む

 

夕日に揺れるみずたまり跳んで

 

せなか気づかい指差し伸べて

 

触れる触れない どちらでもなく

 

こぼれたように吹きつける風と

 

斜陽に濡れる きみの夕髪。

 

 

 

しふくの今に見るゆうひは

 

カーテン まぶた に、途切れることなく

 

灯したように 揺れては翳るよ

 

暮れる紅の あかりにしたため

 

喉を枯らした ゆうだちにしたたる

 

謡うきみの 遠い夕声。

 

 

 

番いの向日葵 仲たがい

 

そっぽを向いて 夕紅に浸かる

 

 

雲の淵さえ彩る色に

 

熱を覚えて振り返る

 

 

青を深める肩越しの空と

 

 

君の足元、

僕の夕影。