夜
月のない夜は
本当にきれいで
空は
果てしなく広がっていて
まるで
「僕」
というちっぽけな存在を
ぽっかり浮かばせるような
色をしていた
真っ暗だけど
いろいろなものが見えてきて
いろいろなことを教えてくれる
満月の夜は
とっても明るくて
まるで
「僕」
の心まで
照らされるような
そんな気分になった
明るすぎて
眩しかったけど
やっぱりきれいで
それを見ている僕も
きれいに思えた
晴れた夜は
空気が澄んでいて
「僕」
の心も澄んできて
とてもいい気持になった
夜になると思いだす
失った
モノ
大切な
もの
どちらもあって
「僕」
がいる
どちらもあるから
「僕」
でいられる
そして「僕」は夜が来るたびに
思うのだろう
感じるのだろう
「幸福」
と
いうものを